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先生の声

先生の声

人生は人との出会いの中で、創られていく

キャストネーム:長井先生  〇年〇月参加

〜出会いの機会を作る〜
“カタリ場のセンパイとの出会いが、かけがえのない人生のきっかけになる”
と思ってカタリ場を導入しています。
私は日頃、生徒たちに「幸せになるために勉強しよう」と伝えています。
知識を得ることで人との出会いのきっかけが生まれ、人との出会いが知識を得たいと思う意欲につながると考えています。
そんな思いで、“社会で活躍している人”“情熱を持って生きている人”を講師としてお招きし講演会を積極的に開いています。
しかし、彼らにとってすごい人との出会いはもちろん大切ですが、カタリ場のように彼らにとって身近なセンパイとの出会いも違った意味でとても重要だと考えています。

〜先輩との対話から生まれるもの〜
昨今、教育界では、生徒が本音を言える安心・安全な場作りの必要性が求められていますが、関係性がすでに出来上がっている日常の中でそのような安心な場を作ることは簡単ではありません。
また、SNSなどのコミュニケーションの取り方も変わる中で、気持ちや考え発する機会も減っていて、自分の本音を言葉にすることもうまくできていない生徒も少なくありません。
そんな彼らにとって、ナナメの関係だからこそできる対話の中から、自分に対しての問いが発せられ、その問いか今まで考えたこともないような言葉が紡がれることで、彼らの本音が生まれているように思います。

〜成果はひとそれぞれ〜
授業の一環で行っているので、成果は求められます。
ただ、カタリ場での対話から生まれたものは種のようなもので、すぐに芽が出るときもあれば、卒業後の未来に発芽するものもあります。
生徒の中には、センパイに触発され自分の育った商店街の活性化のために大人や子供を巻き込んでチームをつくってすぐに活動を始める者や、家族や友達との悩みを初めて人にうち開けその場で泣き崩れる生徒もいます。
一方で卒業後大学に入ってから「あのときカタリ場で話したことはこのことだったんだ!」と大学に入ってから気づくこともあるようです。

〜先が見えづらい時代を生きていくために〜
コミュニケーションがバーチャルになる一方、47%の職業がなくなると言われる不確かな未来に向かっている生徒たちにとって、ちょっと先をがんばって走っているセンパイたちとの対話の時間は、リアリティーがあり、先がみえづらい時代だからこそ今を大切にすることの重要性を教えてくれる貴重なものだと思っています。